ハナダ ミチコ   Hanada Michiko
  花田 道子
   所属   動物トータルケア学科 動物トータルケア学科
   職種   教授(実務家)
発表年月日 1999/08
発表テーマ 核酸栄養療法の臨床応用およびメシマコブとの併用
会議名 第6回北里獣医畜産学会
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 花田道子、川瀬清、南直秀、宮野のり子:
概要 本人担当部分:本研究の全体を統括し発表した:
動物用核酸栄養補助食品をウィルス性疾患、消化器疾患、皮膚疾患、心疾患、腫瘍性疾患を持つものおよび老齢動物に対し、栄養療法として使用してきた。これらの成果をまとめ、さらに今回はヒトの代替医療の分野で注目されてきたメシマコブとの併用療法を試みたので、その概要を報告した。
方法としては、核酸を体重、CBC、血清生化学データ、血清抗体価および症状に合わせて1日に4~20粒の目安で与えた。核酸とメシマコブ併用例にも前述のデータに基づき、1日に4~20粒とメシマを1から3gを併用した。その結果核酸単独摂取では程度の差はあれ臨床症状に改善が見られたものが60%前後あった。メシマコブ併用9例中4例は末期腫瘍のため死亡、3例は腫瘍が存在するも生存中、2例は、皮膚病変がやや好転した。
以上のことより、核酸、メシマコブとも投与量が少ない場合、効果は上がらず、患畜の体質、特に免疫活性によってかなり違ってくると思われる。それゆえ、飼い主に対し免疫療法の有用性、栄養療法の重要性を解き理解を得て協力してもらうのも我々の役目であろう。