ヤマキタ ノブヒサ   Yamakita Nobuhisa
  山北 宣久
   所属   動物トータルケア学科 動物トータルケア学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2005/12
形態種別 研究論文(学術雑誌)【査読なし】
標題 くださいください--真に求むべきものは何か
執筆形態 単著
掲載誌名 キリスト教と諸学
掲載区分国内
概要 ルカ15章は「神の自画像」ともいうべき内容である。つまり、神がどういう方であるかを神ご自身が語り示している箇所がある。
その11節以下は、有名な「放蕩息子」の譬え話である。この息子は、父親の財産の放蕩生活の挙句使い果たしてしまった。しかし、父の愛を思い返して家へ還える。そして父の腕の中で我を取り戻す。それは二つの「ください」の言葉の中にあるドラマである。
一つは「わたしが頂くことになっている財産の分け前をください。」(12節)、今一つは「もう息子と呼ばれる資格はありません。雇人の一人にしてください。」(19節)、「ください」give meで我を失い、「ください」 take meで自分を取り戻し、再発見する。
人生はこの二つの「ください」「ください」の分かれ道の中にある。