ハネダ ヨシヒロ   Yoshihiro HANEDA
  羽田 圭宏
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻教員
   職種   准教授
発表年月日 2004/09
発表テーマ 肩関節可動域制限と夜間痛との関連について
会議名 第23回関東甲信越ブロック理学療法士学会
学会区分 全国学会
単独共同区分 共同
開催地名 浦安文化会館
発表者・共同発表者 共同発表者:羽田圭宏、鈴木賢一、岩永竜也、遊佐隆
概要 1998年1月から2003年11月までに手術適応の腱板断裂患者を無作為に150名抽出し対象として手術適応の肩腱板断裂患者に術前評価を行い、夜間痛有り群(以下Ⅰ群)と夜間痛なし群(以下Ⅱ群)とに分け各群の肩関節可動域角度の比較検討を行った。結果は、Ⅰ群(85肩)とⅡ群(70肩)での各可動域角度の比較では伸展可動域おいて自動運動(Ⅰ群:33.99±11.10、Ⅱ群42.24±10.05)・他動運動(Ⅰ群:40.77±11.10、Ⅱ群49.05±10.22)共にⅡ群に比べⅠ群が有意(P<0.01)に低下していた。しかし、他の関節可動域においては、有意差はみられなかった。今回の結果より、伸展可動域において自動運動・他動運動共に夜間痛なし群に比べ夜間痛群の可動域制限があることが示唆された。立位や坐位の姿勢に比べて仰臥位の姿勢では、肘の位置が相対的に低く位置する。その結果、肩関節に伸展方向へのストレスが生じ、疼痛が引き起こされるではないかと推察した。このことから、夜間痛を軽減する一手段として、肩関節の伸展方向へのストレスにより疼痛を呈している患者に対しては、就寝時の肩の位置に対して肘の位置を高くする指導が必要になると考える。