オオサワ アヤ   Oosawa Aya
  大澤 彩
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻教員
   職種   准教授
発表年月日 2016/09
発表テーマ 軽度認知障害および認知症者における立方体透視図模写課題の定量化の試み 信頼性と妥当性の検討
会議名 第50回 日本作業療法学会
学会区分 全国学会
単独共同区分 共同
開催地名 札幌
発表者・共同発表者 共著者:作田 浩行, 三森 夏穂, 福嶋 祐子, 大澤 彩
概要 すべての変数で正規性が認められた.33名の立方体模写の得点(平均±標準偏差)は15.42±7.34点であった.同じくHDS-Rは16.39±7.58点,FABは9.27±3.42点であった.信頼性は,「形」,「線」,「角」の内的整合性がCronbach α=.924,検査者間信頼性がICC(2,1)=.976,検査者内信頼性がICC(1,1)=.997であった.基準連関妥当性は,立方体模写とHDS-R,FABとの相関がそれぞれr=.729とr=.726であった.信頼性,妥当性とも高く認められた.特に妥当性では先行研究と比べHDS-Rなどの他の神経心理学的検査との相関が高く認められた.これは本研究の採点方法が認知症のスクリーニング検査として有用であることを示している.問診型の神経心理学的検査に拒否を示す対象者も少なくない.こういった対象者に対し,簡便にかつ短時間で施行できる立方体模写の結果を定量化することで,認知症の症状の程度を簡易的に把握することができ,対象者への精神的負担を軽減することにもつがなると考える.