ウチダ マナブ   Manabu UCHIDA
  内田 学
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻教員
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2012/08
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 SCDの誤嚥とリハビリ
執筆形態 単著
掲載誌名 難病と在宅ケア
掲載区分国内
巻・号・頁 19(8),45-48頁
著者・共著者 著者:内田学
概要 要旨:脊髄小脳変性症に発生する誤嚥の特性] 脊髄小脳変性症は常染色体優性遺伝の異常と捉えられ進行性の小脳失調に加えて痙性麻痺やジストニアなどの多系統変性を呈し, 若年発症ほど重篤で予後は不良である. 構音および嚥下障害は必発で, 意志伝達の困難さや誤嚥性肺炎, 窒息をきたすことがあり, 社会生活や日常生活, または生命予後に大きな影響を与える. 現在の日本では, 多系統委縮症を含む患者数は3万人で有病率は10万人当たり約18人程度と報告されており, 原因の特定や治療方針が未解明であることから患者数は現在でも増加傾向を示している. 脊髄小脳変性症のタイプは純粋小脳失調型と多系統障害型に分類され, それぞれは運動失調や自律神経障害が主症状となる. その中でも嚥下障害は多くの患者に発症し, 生命予後に大きな影響を与える. 緩徐な進行であることから誤嚥に気づかれる機会は少なく, 症状も再現性に欠けることから問題点として捉えにくい状況にある.