ホシカワ ケイジ   hoshikawa keiji
  星川 啓慈
   所属   文学部 人文学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 「太陽とウィトゲンシュタインの宗教体験――1937年に書かれた『哲学宗教日記』の分析」
執筆形態 単著
掲載誌名 大正大學研究紀要
出版社・発行元 大正大學
巻・号・頁 第100輯,13頁-25頁頁
概要 ウィトゲンシュタインの私的・宗教的体験が赤裸々に書かれている『哲学宗教日記』の第2部は、彼の神観・宗教観や宗教体験を知るには第一級の資料である。しかしながら、この『日記』を理解するためには、どうしても彼が篭ったショルデンの小屋の跡を訪れ、人里から隔絶されたその地理的・自然的環境を実際に確かめてみないと理解できない部分が多い。例えば、太陽の描写や彼の孤独感や宗教体験はそれらと切り離しては理解できない。筆者は、2014年3月4日、その小屋の跡を訪れる機会を得た。本論文では、第一次世界大戦中に書かれた『秘密の日記』の記述も踏まえながら、『哲学宗教日記』に頻繁に出てくる「太陽」や「光」が、「単独者」としてのウィトゲンシュタインが神と対峙するときにどのような役割を果たしたのか、を考察する。結論をいえば、「1937年3月26日、小屋から見える春先の太陽が、彼に落ち着きのある宗教体験をもたらすことに寄与した」ということになる。