イワヤ サトシ   IWAYA Satoshi
  岩谷 智
   所属   千里金蘭大学  教育学部 教育学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996/10
形態種別 事典・辞書
標題 【事典】
-12 ペトロニウス・アルビテル
執筆形態 分担執筆
掲載区分国内
出版社・発行元 集英社
概要 ローマ帝政期の作家。個人名にはガイユスGāiusとする説とティトゥス・ペトロニウス・ニゲルTitus Petrōnius Nigerとする説がある。タキトゥスの『年代記』第16巻18〜19節には彼のネロ帝のサークルでの生涯が詳しく語られている。それによると彼は日中は眠り,夜を仕事と享楽に生き,無精で名をなした。一方,政治家としてもビテュニア(小アジア北岸)の属州知事(プロコンスル)としてあるいは執政官(コンスル)としても有能であった。その後,ネロの寵臣(ちようしん)になったがこれはその悪徳に染まったというよりは,自ら背徳者を装ったのである。彼はエレガンティアエ・アルビテル,すなわち〈粋(いき)の判定者〉と呼ばれ,ネロはペトロニウスが認めたもの以外は粋なものとは認めなかった。