ソウトメ タダシ   Sotome Tadashi
  五月女 肇志
   所属   二松学舎大学  文学部 国文学科
   二松学舎大学大学院  文学研究科 国文学専攻
   職種   教授
発表年月日 2016/06/26
発表テーマ 藤原定家詠「春の夜の夢の浮橋」考――「途絶え」が表すもの――
会議名 日本文学協会第36回研究発表大会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
概要 藤原定家が『御室五十首』で詠んだ「春の夜の夢の浮橋途絶えして峰に別るる横雲の空」について、以前論じた定家の宇治十帖摂取を踏まえながら、定家が『源氏物語』のどのような点を和歌に詠み込もうとしたのか、そのためにどのような表現が選び取られているのか「途絶え」という表現を中心に考察した。定家の『源氏物語』摂取が物語の一場面のみを切り取ることにとどまらず、広く巻全体、場合によっては複数巻に及ぶ内容を踏まえた上で行われていることは従来から指摘されているが、当該歌もそのような一首であることを、『御室五十首』及び『新古今集』における位置付け、さらに既に論じられてきた『文選』高唐賦の影響にも言及した上で、明らかにした。