スギウラ レイコ   Sugiura Reiko
  杉浦 礼子
   所属   経営学部
   職種   教授
項目区分 教育方法の実践例
期間 2022/06~2023/09
事項 産学連携教育の実践<製品開発・マーケティング>Re-nameプロジェクト (第2弾)アップサイクルフード【あつた鶏飯】
概要 <田島蓮園×Globeing 合同会社×株式会社テクノムサシ×あいち食研×杉浦ゼミ Re-nameプロジェクト>(第2弾)【あつた鶏飯】 (専門演習:ゼミナール) プロジェクト名「Re-name」およびブランド・ロゴは学生が考案した。 本プロジェクト名のRe-nameは、直訳すると「名前をつけなおす」である。 Re-nameプロジェクトは、廃棄されそうなモノの素材・特徴を生かして新たな価値を付加し別のモノに生まれ変わらせるアップサイクルをキーワードにCSV(Creating Shared Value)を実現する活動である。 プロジェクト第2弾は、製品「あつた鶏飯」の開発を含むマーケティングを実践的に行なうことであり、その活動を通してマーケティング能力などを身につけ向上させた。 原材料の生産者取材、製品開発(規格外品を活用した商品、ラベル、ネーミングなど)のほか原価計算による価格決定、試作品販売、市場調査、HP開設、地元熱田区内の小学生向けの出前授業をするなどの教育機会を持った。 第2弾は、熱田区にあった東海道の宮の宿において江戸時代に食されていた「鶏飯」に着目し、令和の時代に防災食「あつた鶏飯」として蘇らせた。熱田区民の抱える地域課題に「防災・減災」とする比率が高く、ゼミ学生全員が防災士の資格を取得。①防災士講座にて知り得た広く流通する防災食の課題を解決、②Re-nameのコンセプトに合致するアップサイクルフードを開発、③地域の価値を高める、ことを目指し開発したものが防災食となる缶詰「あつた鶏飯」である。 愛知県内で生産方法にこだわりぬいた蓮根と椎茸農家に出向き取材をし廃棄の現状を把握、それらを原材料に採用、糖質制限がある被災者の方も食せるようこんにゃく米をブレンド、環境に配慮してプラントベースフードを原材料に使用した。 「鶏飯」を製品化するにあたり熱田風土記などの文献調査も実施した。 本製品は熱田区の地域ブランド「熱田ブランド」のコンセプトに合致していると考えブランド認定申請を行い製品ラベルに反映している。 本活動・研究結果は学内ビジネスコンテスト「日経ビジネス杯」にて報告し、総合優勝・グランプリを受賞した他、新聞社の取材を受け掲載された。 *「あつた鶏飯」の開発は、「私立大学研究ブランディング事業」(平成30年度文部科学省採択)の一環として実施した。