アカソ ナオユキ   AKASO NAOYUKI
  赤楚 治之
   所属   外国語学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/12
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 Finiteness と Fin 主要部の名詞性を巡って
執筆形態 単著
掲載誌名 主流
掲載区分国内
出版社・発行元 同志社大学英文学会
巻・号・頁 (80号),25-54頁
概要 普遍的な定義が難しいfinitenessは、近年のカートグラフィー研究によってCP領域の最下位に位置する主要部であるとされ、ヨーロッパ言語においては主語要件との関連からFin主要部は名詞性を有することが論じられた。Fin主要部が持つ名詞性は、日本語においても、終助詞の分析によって示すことができるとEndo(2007)が指摘している。本稿では、Endoがその分析のために扱った言語事実 (否定のスコープ)は、UG的な観点に立たずとも、日本語のもつ特性(ガ格主語の位置と右端部表現との関係)から説明できることを示した。Endoのいうfamiliarityを示す終助詞には、付加する命題を提示文とする機能があり、それによりガ格名詞が中立叙述として元位置 (否定のスコープ内)に残り、Endoが示すようなデータとなることを論じた。