アカソ ナオユキ   AKASO NAOYUKI
  赤楚 治之
   所属   外国語学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2003/12
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 A Minimalist Approach to Japanese Potential Suffix (rar)e
執筆形態 単著
掲載誌名 名学大研究年報
掲載区分国内
巻・号・頁 16,43-66頁
概要 本論文は、Minimalistの観点に立ち、可能の形態素(rar)eがV-raisingを阻止していることを主張した研究である。より正確に言えば、可能の形態素(rar)eは、Vのgrammatical featuresがraisingして時制辞Tと結合するのを阻止するという新しい提案を行った。Agree以外にも従来のcovert phrasal movementの操作が必要であるというKishimotoの分析を基に、2つの操作の棲み分けについて考察を行い、V-raisingの有無がカギとなるという次のような仮説を提案した。 Agreeの適用条件        V to T raising Yes → Agree                  No→ Covert Phrasal Movement この仮説に従うなら、Nominative Objectのスコープに関するデータとMiyagawaのA-scramblingのデータから、可能の形態素によるV-raising阻止が明らかになることを論じた。さらに、可能の形態素(rar)eがV-raisingしてTと合体しているように見えるのは、それがFFやその他の素性を残したまま、音の素性だけが移動するPF移動である可能性を指摘した。