アカソ ナオユキ   AKASO NAOYUKI
  赤楚 治之
   所属   外国語学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1997/10
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 WHスコープ理論に関する日英語の対称性について
執筆形態 単著
掲載誌名 「表現研究」
掲載区分国内
巻・号・頁 (66号),63-71頁
概要 現象が説明できることを論じた。また、「~てしまう」の現象を用いてここでの分析が正しいことを裏付けた。第32回表現学会全国大会での口頭発表「数量詞遊離構文と非対格仮説をめぐって」を発展させたものである。(英文)本研究では、Miyagawa(1997)(名古屋学院大学(1997年5月30日)での講演)で提案されたWHスコープの理論の問題点(WHスコープの取り方は、英語には二つの方法があり、日本語には三つの方法がある。つまり、これらの二言語で方法の数が異なる。)を指摘し、日英語のどちらも(ひいてはどの言語にも)WHスコープ決定方法は二つしかないことを主張した。Miyagawaが日本語において三つあると主張したのは、特殊な疑問詞「なぜ」のためである。しかし、why・「なぜ」の疑問詞は他のwh語と異なるので、それらをWHスコープの決定方法から取り除くことができる。そうすれば、日本語でも二つの方法しかないことになる。英語では、索引(Attract)とLast Resortの二つで、日本語では、CoindexiationとLast Resortの二つということになる。このように、二つしか認めない理論のほうがconceptuallyにもempiricallyにも妥当であることを論じた。