ナカムラ マサミ   NAKAMURA Masami
  中村 昌美
   所属   法学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1992/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 ディード作成上の法的問題-アメリカ法における形式性の緩和
執筆形態 単著
掲載誌名 法学政治学論究
掲載区分国内
出版社・発行元 慶應義塾大学
巻・号・頁 (第12号),77-113頁
概要 コモンロー体系下にあるアメリカの不動産物権移転の法理論は、日本法とは大いに異なった様相を示す。アメリカ法では、不動産物権の移転は厳格な形式主義が適用される。契約に従ってディードという譲渡証書を引き渡す行為を通じて、初めて物権が移転する。そのディード作成の旧来の厳格な形式が、現在は不動産取引の安全に貢献するというより、場合によって、取引の円滑を阻害するものとなっている。現在ディード記載要件・捺印様式・認証の緩和が認められている。これらはアメリカ法における形式性の緩和の流れの一環であり、妥当な対処である。形式の保持が取引安全実現に結びつかないことを示した。わが法においてディードに類似する登記原因証書の厳格化は有効性が少ないと主張する。