ヒビノ イタル   HIBINO ITARU
  日比野 至
   所属   リハビリテーション学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 交通事故によるむち打ち症の痛み評価における Talag scale の有用性
執筆形態 共著
掲載誌名 名古屋学院大学論集 医学・健康科学・スポーツ科学篇
掲載区分国内
巻・号・頁 第2巻(第2号),11-19頁
著者・共著者 布村唯,松原崇紀,平賀慎一郎,肥田朋子
概要 むち打ち症の長期にわたる持続的な痛みや不快感は,トリガーポイントや心理的要素の影響によっ
て複雑になるため,患者のもつ痛みを評価することが困難である。Visual Analog Scale(VAS)は臨
床で一般的に用いられている評価スケールであるが,痛みの強度しか評価できない。また簡易型マク
ギル疼痛質問票(Short-Form McGill Pain Questionnaire; SF-MPQ)は痛みの性質・感情を評価でき
るが,評価に時間を要する。一方,Talag scaleは遅発性筋痛に特化した評価スケールであり,簡易的
に評価ができ,痛みの強度と性質の両方が測定できる。むち打ち症の痛みには,トリガーポイント由
来である筋性の痛みが関連している可能性があることから,むち打ち症の痛み評価にTalag scaleが
有用かどうかを検討するため,VAS,SF-MPQとの関連性を調べた。その結果,Talag scaleは痛み強
度と性質を一度に測定でき,さらにSF-MPQによって評価される感情面と強い関連性が得られたこ
とから,感情の変化によって増強した痛みも評価できるツールになることが示唆された。