(最終更新日:2024-03-26 09:06:55)
  ナカイ ケンイチ
  中井 賢一
   所属   ノートルダム清心女子大学  文学部 日本語日本文学科
   職種   教授
■ 教員からのメッセージ
千年以上の長きに亘って、日本文学は、様々な立場の人間とその営為について克明に描き出してきました。それゆえ、日本文学は、極めて多くの顔を持つ〈多面体〉です。その様々な「顔」を、就中、平安期ならではのそれを、ひとつひとつ、一緒に見つけませんか?
■ 現在の専門分野
日本文学, 教科教育学、初等中等教育学 (キーワード:古代中世文学) 
■ 学歴
1. ~2008/03 大阪大学大学院 文学研究科 文化表現論専攻 日本古典文学専門分野 博士後期課程修了 博士(文学)
■ 職歴
1. 2016/04~2021/03 熊本県立大学 文学部日本語日本文学科 教授
2. 2013/04~2016/03 熊本県立大学 文学部日本語日本文学科 准教授
3. 2010/04~2013/03 宇部工業高等専門学校 一般科 准教授
4. 2019/07~2019/09 熊本大学 教育学部(集中講義) 非常勤講師
5. 2015/04~2017/03 熊本大学 教育学部 非常勤講師
■ 主要学科目
【学部】古代文学特講、古代文学講読、古代文学演習、文学Ⅰ、古典文学基礎演習 【大学院(前期課程)】古代文学特論、古代中世文学演習 【大学院(後期課程)】古代中世文学特殊講義、古代中世文学課題研究
■ 著書・論文歴
1. 2023/12 論文  『豆太郎物語』(ノートルダム清心女子大学黒川文庫蔵)翻刻(下) 『清心語文』 (25),60-80頁 (単著) 
2. 2022/11 論文  『豆太郎物語』(ノートルダム清心女子大学黒川文庫蔵)翻刻(上) 『清心語文』 (24),54-71頁 (単著) 
3. 2020/09 論文  『山路の露』の語りと思想(付「『山路の露』転換の論理」補訂) 『熊本県立大学大学院文学研究科論集』 (13),25-41頁 (単著) 
4. 2019/11 論文  『山路の露』転換の論理―方法としての喧騒と決定者としての薫― 『中古文学』 (104),97-111頁 (単著) 
5. 2018/12 論文  『山路の露』喪失する薫―横川僧都が還俗非勧奨であること― 『むらさき』 (55),41-50頁 (単著) 
6. 2017/03 著書  物語展開と人物造型の論理 : 源氏物語〈二層〉構造論   (単著) 
7. 2016/08 論文  「左右の」大臣考―テクストとの向き合い方― 『国文研究』 (61),15-34頁 (単著) 
8. 2015/02 論文  浮舟と夕霧―「忍草」と物語の〈二層〉構造― 『熊本県立大学文学部紀要』 21(74),109-124頁 (単著) 
9. 2014/02 論文  浜松中納言物語の教材価値 『熊本県立大学文学部紀要』 20(73),87-98頁 (単著) 
10. 2013/10 論文  光源氏と夕霧 『日本文学』 62(10),56-57頁 (単著) 
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■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2022/04~2026/03  小中高を貫くICT対応型古典教材の開発 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 
2. 2018/04~2022/03  古典が描く天災・人災と子ども 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 
3. 2015/04~2018/03  古典における地方と子ども 科学研究費補助金 基盤研究(C) 
4. 2012/04~2015/03  古典の中の環境と子ども 科学研究費補助金 基盤研究(C) 
■ 所属学会
1. 中古文学会
2. 日本国語教育学会
3. 全国大学国語国文学会
4. 全国大学国語教育学会
5. 大阪大学国語国文学会
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 研究内容紹介(学生の方へ)
私は、主に、平安期を中心とした物語文学の研究、及び、古典文学の教育方法の研究を専門としています。前者においては、源氏物語とその前後の物語について表現・構造・人物造型・享受の観点から、また、後者においては、古代・中世の散文について教材開発・教育方法改善の観点から、それぞれ検証を進めてきました。古典を中心とした文学研究と学校教育が、私の仕事の二本柱ということになります。「研究」の知見をより良いものに更新していくこと、そして、それをより効果的な教育方法論としてアレンジし「教育」の現場にフィードバックしていくこと。これらを着実に積み重ねることが、ひいては、古典文学に心を寄せる人材の増加につながると思っています。いわば、「研究」と「教育」の接続による「古典文学の裾野の拡大」です。なお、それゆえ、私は、研究者や教育者を志す学生諸君を特に応援したいと思っています。一緒に「古典文学の裾野の拡大」に力を尽くしませんか? 以上、興味のある学生諸君は、何なりとご相談ください。
■ 研究内容紹介(地域社会の方へ)
研究の成果や手法を教育の現場にフィードバックすること、いわば、「「研究」と「教育」を接続する」ことを通して、地域のお役に立てれば幸いです。