教員紹介 - 山根　道公 | ノートルダム清心女子大学

■ 教員からのメッセージ

本学の建学の精神に基づいた特色ある教育の一貫として一年生全員が受講する「人間論」という独自な授業がありますので、紹介しましょう。それは、キリスト教文化研究所の所員が担当し、キリスト教のもつ普遍的人間愛や価値観について学び、私たち一人ひとりが愛し愛されるかけがえのない存在であることの理解を深めていく授業です。キリスト教や聖書に接するのは初めてという受講者がほとんどで、最初はとまどいや不安があった人も、最後の授業の感想には、生きることの意義を自分と向き合って深く学べて聖書の話やキリスト教の人間愛が自分の問題と深く結びつき、興味が湧いてきたという声が多く聞かれます。こうした関心が深められるように、本学の特色ある教養科目といえるキリスト教科目、そしてさらにキリスト教に関して専門的に学べるキリスト教文化研究所開講科目という授業もあり、大学四年間を通じてそれぞれの関心にそくして、キリスト教の理解を深め、生きることの意義を追求できる環境が整えられていますので、本学に入学すると、専門の学問を磨くとともに、目に見えない内面の人間性を磨き、輝かせていく機会をえることがきっとできることでしょう。

■ 現在の専門分野

日本文学, 宗教学　（キーワード：キリスト教文学　遠藤周作　八木重吉　宮沢賢治　芥川龍之介）

■ 学歴

1.	1985/03	早稲田大学第一文学部文芸専修
2.	1985/04～1989/03	立教大学文学研究科日本文学専攻博士前期課程修了文学修士
3.	2005/03 (学位取得)	梅光学院大学博士（文学）

■ 著書・論文歴

1.	2022/03/31	論文	日本キリスト教文学の源流から開花へ ―近代プロテスタント作家と現代カトリック作家概説― ノートルダム清心女子大学キリスト教文化研究所年報 (43),１-21頁（単著）
2.	2022/03/25	著書	新・私たちの人間論 80-112頁（共著）
3.	2021/09/01	論文	召天２５年遠藤周作　生涯の歩みと追い求めた主題信徒の友 (８９９),20-23頁（単著）
4.	2021/04/15	著書	遠藤周作事典（共著）
5.	2020/11/01	論文	遠藤周作「影に対して」--封印した父の血と母の死顔三田文学 99(143),126-136頁（単著）
6.	2020/09/10	論文	遠藤周作のキリシタン文学、そして長崎遠藤周作研究 (13),1-17頁（単著）
7.	2019/07/31	論文	芥川龍之介の宗教的渇望とドストエフスキー体験――東方キリスト教に触れて芥川龍之介研究 (第13号),37-46頁（単著）
8.	2019/07/29	著書	「殉教、その光と影」殉教が超えるべき問い―遠藤周作『沈黙』」『日本文学の中のキリスト教』（１１） 289-323頁（共著）
9.	2019/07/25	著書	遠藤周作と井上洋治　日本に根づくキリスト教を求めた同志（単著）
10.	2019/03/01	著書	井上洋治全詩集　イエスの見た青空が見たい（共著）
11.	2019/01	著書	Thoughts on Silence :the Novel and the Film Literature and Belief 39.1,pp.43-55 （共著）
12.	2018/10	論文	キリストの道を歩く日本人の足に合った靴本のひろば (730),１-1頁（単著）
13.	2018/09/15	論文	芥川龍之介の宗教的渇望とドストエフスキー体験――東方キリスト教に触れて第13回国際芥川龍之介学会ロシア大会・発表論文集 152-164頁（単著）
14.	2018/08/01	論文	日本文化の福音化に生涯を捧げた結実―多くの日本人を福音に導いてきた井上神父の著作 (728),2-４頁（単著）
15.	2018/05/30	著書	遠藤周作全日記（遠藤周作・年譜）下巻405-下巻426頁（共著）
16.	2018/04	著書	『井上洋治著作選集10』（編・解題）（共著）
17.	2018/03	著書	「遠藤周作と佐藤泰正ー闘う作家とその伴走者」『語り紡ぐべきもの―〈文学の力〉とは何か』 122-140頁（共著）
18.	2017/08	著書	『井上洋治著作選集9』（編・解題）（共著）
19.	2017/05	著書	『井上洋治著作選集8』（編・解題）（共著）
20.	2017/02	著書	『井上洋治著作選集7』（編・解題） 257-164頁（共著）
21.	2016/12	著書	『井上洋治著作選集6』（編・解題） 242-248頁（共著）
22.	2016/08	論文	闘う作家遠藤周作と批評家佐藤泰正「三田文学」第95巻(第126号),140-144頁（単著）
23.	2016/05	論文	「加賀乙彦著『殉教者』」（単著）
24.	2016/03	著書	「日本人の心に福音の喜びを届ける―遠藤周作と井上洋治の試み」『福音の喜び―　人々の中へ、人々と共に―　2015年上智大学神学部夏期神学講習会講演集』 247-279頁（共著）
25.	2016/03	論文	遠藤周作と井上洋治　21世紀への遺言「宗教と文化」co:聖心女子大学キリスト教文化研究所 (第32号),61-91頁（単著）
26.	2016/03	論文	遠藤周作におけるカトリシズムの受容と発信―吉満義彦と井上洋治の影響に触れて「上智大学キリスト教文化研究所紀要」 (第34号),29-46頁（単著）
27.	2015/11	著書	『井上洋治著作選集　第3巻　キリストを運んだ男』（編・解題） 230-241頁（共著）
28.	2015/09	著書	「日本人の血の通ったキリスト教への道程」『井上洋治著作選集　第2巻　余白の旅』（編・解題） 228-240頁（共著）
29.	2015/07	著書	「西洋キリスト教の仕立て直しの第一作出版まで―」遠藤周作との歩みにも触れて」『井上洋治著作選集　第1巻　日本とイエスの顔』（編・解題） 242-249頁（共著）
30.	2015/07	論文	きれいな死　きれいな生――原民喜の遠藤周作宛遺書をめぐって「三田文学」第93巻(122号),116-127頁（単著）
31.	2015/05	著書	「鮮明に焦点が結ばれたイエス像―現代日本に生きるイエスの弟子の証言」『井上洋治著作選集　第4巻　わが師イエスの生涯』（編・解題） 240-250頁（共著）
32.	2015/02	著書	「井上洋治年譜」・「遺言的著作をめぐる最後の日々―遠藤周作『深い河』との響きあい」『井上洋治著作選集　第5巻　遺稿集「南無アッバ」の祈り』（編・年譜・解題） 224-249頁（共著）
33.	2014/11	著書	「遠藤周作における聖書と文学―魂の問題」『文学における神の物語』 103-130頁（共著）
34.	2014/01	論文	「我が唯一の望み」－須賀敦子の信仰をめぐって― 「三田文学」第93巻(第116号),91-96頁（単著）
35.	2013/07	論文	遠藤周作と宮沢賢治死をめぐる宗教性―『深い河』と『銀河鉄道の夜』に触れて― 「キリスト教文藝」第29輯,1-19頁（単著）
36.	2013/01	著書	「遠藤文学と異文化体験」執筆『異文化の中の日本文学』 141-153頁（共著）
37.	2012/09	論文	遠藤周作『イエスの生涯』におけるイエスとユダ―武田泰淳の影響にも触れて― 「キリスト教文藝」第28輯,12-27頁（単著）
38.	2011/07/17	著書	「遠藤文学とカトリック教会」カトリック新聞連載（共著）
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■ 学会発表

1.	2021/12/26	遠藤周作における〈母〉の聖化――「影に対して」から「母なるもの」『死海のほとり』『深い河』へ――（日本キリスト教文学会中国支部大会）
2.	2018/09/21	芥川龍之介の宗教的渇望とドストエフスキー体験――東方キリスト教に触れて（第13回国際芥川龍之介学会ロシア大会）
3.	2015/07/15	「遠藤周作『深い河』と井上洋治『遺稿集』の指し示す21世紀の宗教ー『カラマーゾフの兄弟』との響き合いー」（本学キリスト教文化研究会）
4.	2015/05/09	「遠藤周作と井上洋治―『深い河』の汎在神論をめぐって」（日本キリスト教文学会2015年度第44回全国大会）

■ 講師・講演

1.	2019/11/23	「遠藤周作と井上洋治―教皇フランシスコと響き合う世界―」
2.	2019/10/09	遠藤周作の生涯と文学（その4）－『鉄の首枷』『銃と十字架』『侍』
3.	2019/10/05	八木重吉の詩と信仰　ー秋の美しさに耐へかねて
4.	2019/06/12	遠藤周作の生涯と文学（その3）－『沈黙』から『イエスの生涯』、『死海のほとり
5.	2018/11/21	遠藤周作の生涯と文学（その２）『海と毒薬』他
6.	2018/08/01	「遠藤周作の生涯と文学（その１）『母なるもの』他
7.	2018/07/11	遠藤周作の生涯と文学（その１）『母なるもの』他
8.	2018/06/13	遠藤周作の生涯と文学（その１）『母なるもの』他
9.	2017/12/13	遠藤周作『沈黙』から『侍』へ（その2）
10.	2017/11/08	遠藤周作『沈黙』から『侍』へ（その2）
11.	2017/10/11	遠藤周作『沈黙』から『侍』へ（その２）
12.	2017/08/02	遠藤周作『沈黙』から『侍』へ（その１）
13.	2017/07/14	遠藤周作『沈黙』から『侍』へ（その１）
14.	2017/06/14	遠藤周作『沈黙』から『侍』へ（その１）
15.	2016/12/24	「闘う作家遠藤周作と伴走者佐藤泰正―魂の問題」（梅光学院大学）
16.	2016/12/14	「遠藤周作と長崎―『沈黙』から『女の一生』へ（その2）」（本学生涯学習センター）
17.	2016/11/09	「遠藤周作と長崎―『沈黙』から『女の一生』へ（その2）」（本学生涯学習センター）
18.	2016/10/12	「遠藤周作と長崎―『沈黙』から『女の一生』へ（その2）」（本学生涯学習センター）
19.	2016/10/07	「現代日本人の心に福音の喜びと平安を届けるために―ゲッセマネのイエスの祈りに学ぶ」
20.	2016/08/19	「『沈黙』は世界でどう読まれたか
21.	2016/08/03	「遠藤周作と長崎―『沈黙』から『女の一生』へ（その1）」（本学生涯学習センター）
22.	2016/07/13	「遠藤周作と長崎―『沈黙』から『女の一生』へ（その1）」（本学生涯学習センター）
23.	2016/06/23	「殉教、その光と闇―殉教が超えるべき問い　遠藤周作『沈黙』―」（韓国キリスト教100周年記念教会）
24.	2016/06/08	「遠藤周作と長崎―『沈黙』から『女の一生』へ（その1）」（本学生涯学習センター）
25.	2015/12/09	「遠藤周作『深い河』を読む―井上洋治・マザー・テレサと響きあう世界」（本学生涯学習センター）
26.	2015/11/11	「遠藤周作『深い河』を読む―井上洋治・マザー・テレサと響きあう世界」（本学生涯学習センター）
27.	2015/10/14	「遠藤周作『深い河』を読む―井上洋治・マザー・テレサと響きあう世界」（本学生涯学習センター）
28.	2015/07/28	「日本人の心に届く『福音』とは？」
29.	2015/07/28	「日本人の心に福音の喜びを届ける―遠藤周作と井上洋治の試み」
30.	2015/07/19	「遠藤周作と井上洋治　遺言的著作『深い河』と『遺稿集「南無アッバ」の祈り』を読む」（於教文館）
31.	2015/06/21	「日本カトリシズムにおける霊性の系譜」ba:上智大学キリスト教文化研究所
32.	2015/06/20	「遠藤周作におけるカトリシズムの受容と発信―吉満義彦と井上洋治の影響に触れて」ba:上智大学キリスト教文化研究所
33.	2015/06/13	「遠藤周作と井上洋治　21世紀への遺言」（聖心女子大学）
34.	2014/12/10	「キリスト教文学―遠藤周作『イエスの生涯』『死海のほとり』を読む（本学生涯学習センター）
35.	2014/12/06	「遠藤周作『沈黙』をどう読むか―特殊と普遍―」（仁川大学）
36.	2014/11/12	「キリスト教文学―遠藤周作『イエスの生涯』『死海のほとり』を読む（本学生涯学習センター）
37.	2014/10/08	「キリスト教文学―遠藤周作『イエスの生涯』『死海のほとり』を読む（本学生涯学習センター）
38.	2013/12/22	「遠藤文学にみる人間の弱さと聖書―『沈黙』を中心に（於岡山カトリック教会）
39.	2013/12/11	「キリスト教文学―遠藤周作『沈黙』を読む」（本学生涯学習センター）
40.	2013/12/07	「遠藤周作の信仰と文学―その特殊と普遍―」（於ソウル女子大学）
41.	2013/11/17	「遠藤周作における聖書と文学―魂の渇望」（於上智大学）
42.	2013/11/13	「キリスト教文学―遠藤周作『沈黙』を読む」（本学生涯学習センター）
43.	2013/10/09	「キリスト教文学―遠藤周作『沈黙』を読む」（本学生涯学習センター）
44.	2013/01	「遠藤周作と宮沢賢治の宗教性をめぐって―『深い河』と『銀河鉄道の夜』を中心に」（於関西学院大学）
45.	2012/12	「遠藤周作『深い河』における生と死」
46.	2012/11	「遠藤周作とユダ」（於本学）
47.	2012/01	「遠藤周作『イエスの生涯』におけるイエスとユダ―武田泰淳の影響の可能性にも触れて―」（於関西学院大学）
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■ 受賞学術賞

1.

2006/05

日本キリスト教文学会日本キリスト教文学会奨励賞

■ 社会における活動

1.	2017/03	「小説より―『死海のほとり』」『見よ、この方を！今、復活と十字架をいかに語るか』
2.	2017/01	「映画「沈黙　サイレンス」を見て」
3.	2017/01	「原作者の『沈黙』に込めた思い――原題「日向の匂い」に照らして」
4.	2016/06	「殉教が超えるべき問い―遠藤周作『沈黙』―」
5.	2015/10	「遠藤周作と聖き人びと―母・郁から吉満義彦、原民喜、井上洋治まで―」
6.	2015/07	「牧会者のポートレート」「説教黙想アレテイア」
7.	2014/08	「井上洋治師の拓いた道を踏石に」（追悼井上洋治師）
8.	2014/06	「井上洋治神父の帰天に寄せて」
9.	2013/09	「井上洋治神父と遠藤周作における聖霊のとらえ方」
10.	2012/08	「『沈黙』から45年―遠藤文学再評価」

■ 所属学会

1.	2006/09～	遠藤周作学会
2.	2021/09～	∟ 代表
3.	2016/09～2021/08	∟ 副代表
4.	2006/09～2016/08	∟ 事務局長
5.		日本キリスト教文学会
6.	2012/04～	∟ 中国支部長
7.	2009/04～2012/03	∟ 中国支部事務局長
8.	2018/04～	国際芥川龍之介学会
9.		三田文学会
10.		カトリック教育学会

■ 委員会・協会等

1.	2022/06～	日本カトリック大学キリスト教文化研究所協議会副会長
2.	2019/06～2022/06	日本カトリック大学キリスト教文化研究所協議会会長

■ 学部担当分野

日本近代文学　キリスト教文学　キリスト教学

■ メールアドレス

■ 大学院研究分野

日本近代文学　キリスト教文学