ナガハマ タカヒコ   NAGAHAMA Takahiko
  長濱 統彦
   所属   ノートルダム清心女子大学  人間生活学部 食品栄養学科
   ノートルダム清心女子大学大学院  人間生活学研究科 食品栄養学専攻 修士課程
   ノートルダム清心女子大学大学院  人間生活学研究科 人間複合科学専攻 博士後期課程
   ノートルダム清心女子大学  キリスト教文化研究所
   職種   教授
発表年月日 2019/05
発表テーマ 下水活性汚泥中の微胞子虫は極めて高い遺伝的多様性をもつ
会議名 日本菌学会大会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 光信智恵・久保田純苗・末吉佑香・小林英城・長濱統彦
概要 微胞子虫は,偏性細胞内寄生性の単細胞真核生物であり,主に動物に寄生する.魚類や昆虫への感染による経済的影響がしばしば報じられ,ヒトに対しては腸管および角膜などへの感染が知られている.近年では菌類の一部もしくは姉妹群として位置付けられており,藻類への偏性寄生性を示すCryptomycota (Rozellomycota) と起源を共有すると考えられている.今回,約0.5 gの濃縮下水活性汚泥から22の微胞子虫OTUが認められ,予想以上に多様な微胞子虫を含むことが明らかになった.一方,MiSeqにより決定したクローンを,Mothurプログラムを用いて,低クオリティリードやキメラ配列の除去を行った後,97%相同性でクラスタリングしたところ,1462のOTUが認められた.これは微胞子虫の全記載種数に匹敵する数である.94%で503、90%でも212のOTUが認められた.また,決定した配列のBlastn相同性を調べたところ,大部分が既知配列に対して相同性90%以下を示したことから,高いレベルで新規な系統種で構成されていると推定された.しかしながら,微胞子虫rRNA遺伝子の置換速度はかなり高速であり、種内変異も報告されている.その他、推定された宿主などについて報告する.