サイトウ マモル   SAITO Mamoru
  齋藤 衛
   所属   ノートルダム清心女子大学  文学部 英語英文学科
   ノートルダム清心女子大学大学院  文学研究科 英語英米文学専攻 博士前期課程
   ノートルダム清心女子大学大学院  文学研究科 英語英米文学専攻 博士後期課程
   職種   特別招聘教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1989
形態種別 学術書
標題 Scrambling as Semantically Vacuous A'-movement
執筆形態 単著
掲載誌名 Alternative Conceptions of Phrase Structure
出版社・発行元 University of Chicago Press
担当範囲 (pp.182-200)
著者・共著者 編集者:Mark R. Baltin, Anthony S. Kroch
概要 スクランブリングの意味分析を試み、理論的帰結を議論している。まず、wh句のスクランブリングを詳細に検討し、スクランブリングによって構成される連鎖が、wh移動、主題化とは異なり、必ずしも、演算子-変項の解釈を受けないことを明らかにする。(ここで示された現象は、後に、全再構築化現象 (radical reconstruction phenomenon) と呼ばれ、広く議論されることになる。) このことは、人間言語の普遍文法が、CP指定部への移動 (演算子移動)、主語の位置への移動 (受動、主語繰り上げ) とは区別された第三種の移動規則を許容することを意味し、この種の移動を可能にするために、句構造理論を再考する必要があることを示す。また、さらなる理論的帰結として、適正束縛原理、同一指示に関する制約としての束縛原理 (C) が、S構造に関わるものであることを指摘する。