ナムラ ケンジ   NAMURA KENJI
  苗村 建慈
   所属   看護学部 看護学科
   職種   教授
発表年月日 2008/05
発表テーマ 多彩な身体症状を伴った高齢者うつに対する鍼治療の1例
会議名 第57回全日本鍼灸学会京都大会、京都市.全日本鍼灸学会雑誌 58(3)p549.
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 池上友規、江川雅人、松本勅、矢野忠、山村義治、苗村健治.
概要 共同発表
症例は66歳男性。主訴:耳鳴、肩こり、腹部不快感。診断:パーキンソン病。突発性難聴による耳鳴が残存していた。次第に肩こりを感じるようになり、1ヶ月前から嘔気がみられた。鍼灸治療を併用することとなり、腎虚証、肝鬱気滞証との弁証により内関、太谿、太衝、肝兪、脾兪、腎兪を選穴、また、筋緊張のある部位と耳部の聴宮、天柱、風池、肩井を選穴し、10分間の置鍼術を週1回行った。4ヶ月間に計14回の鍼灸治療を行い、numerical scaleによる評価で、耳鳴は10→3、肩こりは10→4、腹部不快感は10→0、うつ状態を示すGDS値は16→3点に低下し、症状は改善した。健康調査表による評価でも、「身体の動き」、「食欲」、「全身倦怠感」が改善し、全身状態の改善が示された。(研究結果の解析と考察の指導及び研究報告の指導を担当した。)