イサヤマ ケンジ
ISAYAMA KENJI
諌山 憲司 所属 保健医療学部 救急救命学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/06 |
発表テーマ | 日本における消防チャプレンの有効性~生活者・支援者・地域住民間でのリンクワークとスピリチュアルケア~ |
会議名 | 第24回日本臨床救急医学会学術集会 |
主催者 | 日本臨床救急医学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催期間 | 2021/06/10~2021/06/30 |
発表者・共同発表者 | 諌山 憲司, 和田 広大, 小谷 穣治 |
概要 | 【背景】欧米では、病院などの医療・介護施設・ホスピスにおいて、患者・家族・スタッフのスピリチュアル(精神的・宗
教的)なケアに、教会・寺院に属さない聖職者であるチャプレンが採用されており、軍隊・刑務所・警察・消防・プロスポーツ界などの分野でも活躍している。災害や救急救命に対応する消防チャプレンは、緊急的な臨床現場において、遺族や消防隊員の心的ケアを行い、現場の空間を癒す役割も担っている。【目的と方法】文献・ヒアリング調査から結果を整理し、日本における消防チャプレンの有効性を検討する。【結果】本邦に消防チャプレンは、存在しておらず、自死・孤独死・蘇生など死生に関わる臨床救急現場において、死者への弔いの念、遺族や地域住民に寄り添う態度(グリーフケアやスピリチュアルケア)が欠けている。また、凄惨な現場で業務遂行し、PTSDや参事ストレスを抱える可能性のある消防職員も含めた死生に関わる臨床現場の空間的な癒しは乏しい。【考察】米国・加国で予防救急を担っているコミュニティ・パラメディシン、英国発の社会的処方のリンクワーカー、臨床宗教師を参考に本邦においても消防チャプレンンの活用が有効であると考える。 |