イサヤマ ケンジ
ISAYAMA KENJI
諌山 憲司 所属 保健医療学部 救急救命学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2020/11 |
発表テーマ | 死の臨床現場における消防チャプレンになる~死者への弔いと遺族・空間の癒しを求め~ |
会議名 | 日本死の臨床研究会 企画委員会シンポジウム「真の援助者を目指して」 |
主催者 | 日本死の臨床研究会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 諌山憲司, 小谷穣治 |
概要 | 米国では、病院などの医療施設、介護施設、ホスピスにおいて、患者、家族、スタッフの精神的、宗教的、スピリチュアルなケアをするためのチャプレンが採用されている。チャプレンとは、教会・寺院に属さずに施設や組織で働く聖職者である。医療・介護施設のほか、チャプレンは、軍隊、警察、消防などの分野でも活躍している。災害や救急救命に関する消防チャプレンは、緊急的な臨床現場において、遺族や消防隊員のグリーフケアを行い、またその現場の空間を癒す役割も担っている。
しかし、米国のような消防チャプレンは、本邦には存在せず、自死、孤独死、老衰死、蘇生に関わる臨床現場において、公安職は、死の臨床現場の事案発生後、事件性を否定するため、尋問に近いようなかたちで、遺族に質問を浴びせかける。現場では、公務優先とはいえ、死者への弔いの念に欠け、また家族の死を受け入れ無念な思いを抱きながら今後も生きていかねばならない遺族に寄り添う態度が圧倒的に欠けている。さらに、凄惨現場で業務遂行し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や参事ストレスを抱える可能性のある公安職も含めた死の臨床現場の空間的な癒しは“存在しない”。 |