ハヤシ トモヤ
HAYASHI TOMOYA
林 知也 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2005/12 |
発表テーマ | 実験的骨折モデル作成の試み |
会議名 | 第14回日本柔道整復接骨医学会総会(東京)プログラム・抄録集 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 星 伴路,中西盛一郎,伊藤 譲,林 知也,竹内義享,川喜田健司 |
概要 | 共同演者
本研究では,ラットを用いた非観血的な方法による,再現性の高い骨折モデルの作成方法の確立を試みた。ラットへの骨折処置は深麻酔下で,安定して骨折できるよう独自に作製した骨折作成装置を用いて行った。骨折の評価は,圧トランスデューサによって測定した対象肢にかかる骨折時の圧力と,ソフトX線撮影装置(Softex社製,CMB-2)を用いて撮影したX線像にて行った。本法によって最も再現性が高く作成できた骨折は,腓骨の単独骨折であり,21肢中10肢であった。骨折時の圧力は,腓骨単独骨折の際,急激な上昇後に緩やかな下降が続いたが,脛骨と腓骨の両骨骨折の際には,急激な上昇後に速やかな下降が生じた。この圧モニタの波形によって骨折の判断が可能であった。また,腓骨の単独骨折での自然治癒経過を観察したところ,2週間で化骨形成が行われることが確認できた。本法による骨折モデルでは,骨髄にピンを挿入して骨折させる観血的実験モデルに比べ,非観血的であり,軟部組織の損傷も比較的軽微であり,かつ圧モニタを併用することでラットの腓骨のみを再現性良く選択的に骨折させることが可能となった。 ラットの処置とX線像撮影を担当した。 p. 135 |