ハヤシ トモヤ
HAYASHI TOMOYA
林 知也 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2004/06 |
発表テーマ | Modification of serum albumin through the paracellular pathway of the rat salivary gland |
会議名 | 第81回日本生理学会大会(札幌)The Japanese Journal of Physiology54 Suppl |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | T. Hayashi, M. Murakami, T. Negawa, Y. Matsuyama, H. Nishikawa and S. Era |
概要 | 演者
血清アルブミンのSH基は,種々の腎疾患や肝疾患おいて高度に酸化されることが報告さているが,その酸化メカニズムはいまだ明らかでない。本研究では,臓器におけるその酸化部位を明らかにするため,単離したラット顎下腺を,市販ヒトアルブミンが入った灌流液にてにて潅流した。その灌流系にて,唾液,静脈液,組織間液を採取し,特殊なHPLCシステムにてアルブミンの酸化・還元状態を解析した。ラット顎下腺は,ヒトアルブミンの分泌機構を持っていないが,1μMカルバコール刺激にて,採取した唾液から極少量のヒトアルブミンが検出され,その濃度は灌流液のおよそ0.05-0.7%であった。また,S-ニトロソアルブミンが唾液においてのみ検出され,その濃度は唾液アルブミンの約10-30%であった。さらに,唾液中のアルブミンは,不可逆性酸化型アルブミンが増加する傾向が示された。それらの結果から,唾液中のアルブミンは,タイトジャンクションのような傍細胞経路を通って,漏出することが示唆され,アルブミンの酸化は,その経路中で細胞のごく近傍で生じていることが考えられた。 HPLC 測定および解析を担当した。 p. S72 |