ハヤシ トモヤ
HAYASHI TOMOYA
林 知也 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 教授 |
|
発表年月日 | 2002/06 |
発表テーマ | 市販血清アルブミン(HSA)標品の酸化還元状態の分子不均一性 |
会議名 | 第2回日本蛋白質科学会年会(名古屋)プログラム・要旨集 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 林 知也,今井 一,根川常夫,富田美穂子,松山幸枝,村山幸一,桑田一夫,恵良聖一 |
概要 | 共同演者
ヒト血清アルブミン(HSA)の市販標品は,種々のリガンドに対する結合実験や組織培養の際の添加剤として利用されている。現在研究用HSA標品は数社より市販されているが,いずれもヒト血清を採取・プール後,Chonの低温エタノール法によって得たフラクションⅤからスタートし,不純物除去操作や脱脂操作を経て精製・販売されている。今回我々は,高速液体クロマトグラフィー法を用いて,2社8種類の市販HSA標品の酸化・還元状態の不均一性を検討した。その結果驚くことに,HSAの精製プロセスが多く,高純度な標品ほど酸化状態が進み,特に不可逆的にスルフェン酸やスルフォン酸に変化した酸化型アルブミンの顕著な増加が観察された。したがってHSA標品を用いた研究を行う際にはこのような分子不均一性を十分に考慮する必要性があると考えられた。 試料作成,測定およびデータ解析を担当した。 p. 92 |