ハヤシ トモヤ   HAYASHI TOMOYA
  林 知也
   所属   保健医療学部 柔道整復学科
   職種   教授
発表年月日 2011/12
発表テーマ (学内での発表)運動誘発性酸化ストレスとその性差
会議名 第35回明治東洋医学院学術集談会 明治国際医療大学誌 6
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 林 知也,煙山奨也,中山登稔
概要 演者
我々は,運動誘発性酸化ストレスにおける性差に関してスポットを当て,酸化ストレスの指標として血漿アルブミンの酸化・還元状態を用いて研究を行ってきた。これまでに明らかになっていることを示す。健常な男女を被験者として,女性ではエストロジェンが最も低い卵胞前期に,高強度運動を行わせた時,可逆性酸化型アルブミンと,安静時代謝量との間に比較的高い正の相関(r = 0.79)が有意に見られた。この正の相関から,女性の低い酸化的ストレスの状態には,エストラジオール以外に基礎代謝量が反映していることが示唆された。また,週3回の最大酸素摂取量の60%での持久性トレーニングを4週間行わせると,可逆性酸化型アルブミンの値から,トレーニング前に比し,トレーニング後に男性では酸化ストレス状態が有意に低下したが,女性では有意な変化は認められなかった。このことは,比較的短期の持久トレーニングでは,女性での抗酸化能の変動が見られにくいことが示唆された。
全ての測定と解析を行い,実験を統括した。
p. 78-79