ハヤシ トモヤ   HAYASHI TOMOYA
  林 知也
   所属   保健医療学部 柔道整復学科
   職種   教授
発表年月日 2002/07
発表テーマ (学内での発表)ラット血清アルブミンの酸化・還元状態の研究-高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による解析-
会議名 第18回明治東洋医学院学術集談会抄録集
学会区分 研究会・シンポジウム等
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 林 知也, 須田和裕,今井 一,惠良聖一
概要 演者
ラット血清アルブミン(RSA)の酸化型と還元型の割合を,HPLCを用いて簡便に測定できる方法について検討した。さらに同方法を用いて,血清の保存時におけるSH基の反応性,および極度の酸化ストレス負荷時のモデル系として,疲労困憊運動直後のRSAの酸化型・還元型の割合についても検討した。その結果,ヒト血清アルブミン(HSA)の4℃保存で,還元型の値の変化がわずかだったのに対し,ラット血清の4℃保存では,保存開始時73.7%であった還元型の値が,5時間後で58.3%と激減し,51時間後では41.8%に達した。このことより,RSAとHSAとではそれらのSH基の反応性の違いが示唆された。また,疲労困憊運動直後のRSAの還元型は,コントロール群の76.2±1.8%に比し,69.0±3.5%と有意な低下を示した(n=7, P<0.01)。これは極度の酸化ストレスにより,還元型アルブミンは酸化型に変換されることを示している。
HPLC測定およびデータ解析を担当した。
p. 15