ハヤシ トモヤ   HAYASHI TOMOYA
  林 知也
   所属   保健医療学部 柔道整復学科
   職種   教授
発表年月日 2009/10
発表テーマ ヒト第一背側骨間筋の外転力に対するアイシングの影響
会議名 第11回スポーツ整復療法学会大会(上田)スポーツ整復療法学, 11(2)
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 片岡裕恵, 林 知也, 増原光彦
概要 共同演者
アイシングによる皮膚温度の低下が骨格筋随意収縮に及ぼす影響とその回復について検討する目的で,アイシング部位を示指の第一背側骨間筋に限定し,その皮膚温度と筋張力を測定した.結果として,皮膚温度はアイシングにより著しく低下し,アイシングを終了する実験開始30分時には最低値の17.4±2.0℃を記録した.その後の回復時期において皮膚温度は上昇傾向を示したが,実験開始時の皮膚温度には至らなかった.筋張力は,CG条件において実験開始時から,緩やかに低下傾向を示した.実験開始9分時には91.1±2.0%であり30分時には80.6±8.2%を示し,その後も低下傾向であった.IG条件においても実験開始時から緩やかに低下傾向を示し,実験開始9分時のアイシング開始直後には84.0±3.4%であり著しい筋張力の低下がみられた.アイシング中の筋張力は80%代で推移し,実験開始30分時には,83.7±5.7%であった.回復時期においても筋張力は回復せず80%代を保ち推移した.各条件間での有意差は認められなかった.以上の結果から,アイシングは第一背側骨間筋の外転力の疲労現象を抑制する可能性を示唆した.
実験全体を統括した。
p. 130