ハヤシ トモヤ   HAYASHI TOMOYA
  林 知也
   所属   保健医療学部 柔道整復学科
   職種   教授
発表年月日 2009/09
発表テーマ 鍼通電刺激が運動誘発性酸化ストレスに与える影響-血中グルタチオンによる検討-
会議名 第64回日本体力医学会大会(新潟)予稿集
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 藤本英樹, 木村啓作, 林知也, 片山憲史
概要 共同演者
運動負荷によって誘発される酸化ストレスの状態についてグルタチオンを指標として鍼通電刺激の影響を検討した。対象は,運動習慣のない健常成人男性10名を対象とし,鍼通電刺激群(EA群,両側内側広筋,2Hz,10分間)と無刺激対照群(CONT群)に分け実験を行った。運動負荷は,自転車エルゴメーターを用いたランプ負荷法で行い,同時に呼吸代謝,主観的運動強度(RPE) を記録した。グルタチオンの還元型(GSH),酸化型(GSSG)は,DTNB法により測定した。ATポイント,RCポイントの換気量において,CONT群と比しEA群で高値の傾向を示した。また,運動負荷中のRPEでは,EA群と比しCONT群で運動負荷8分後に上昇する傾向を示した。自覚的だるさのVASは,CONT群と比しEA群で低値の傾向を示した。 一方,GSHは,EA群で運動負荷直後に上昇する傾向を示し,GSSGでは,運動負荷後においても変化を示さなかった。結果から,鍼通電刺激は,運動中の代謝に影響を与えることが示唆され,RPE,運動負荷後の自覚的だるさのVASに影響を及ぼしたことが考えられた。
全ての測定と解析を指導した。
p. 251