ツル ヒロユキ   TSURU HIROYUKI
  鶴 浩幸
   所属   鍼灸学部 鍼灸学科
   職種   特任准教授
発表年月日 2015/03/31
発表テーマ 鍼治療による視力向上
会議名 平成26年度 第1回明治国際医療大学 全学研究ポスターワークショップ(明治国際医療大学誌12号.p44.2015.)
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 鶴浩幸、皇甫泰明、福田晋平、江川雅人、北小路博司、片山憲史
概要 鍼治療を受けると、何となく物が見えやすくなると患者さんはよく仰います。このような患者さんの治療後の感想から、鍼治療により一時的に視力が向上することが予想されますが、本当にそのような現象が起きるのでしょうか。そこで、鍼刺激が視力に与える影響について検討してみました。屈折異常(近視・遠視・乱視など)以外に特別な病気をもたない被験者(平均年齢23歳、36名72眼)を対象とし、鍼刺激の前後で「裸眼視力(眼鏡やコンタクトレンズを使用しない時の視力)」や「普段、患者さんが使用している眼鏡で矯正した視力」、「完全矯正した視力」などを測定しました。その結果、経穴とよばれるツボに鍼刺激を行うと「裸眼視力」や「患者さんが普段使用している眼鏡で矯正した視力」、「完全矯正した視力」などが有意に向上することが分かりました。また、眼に関係するツボに鍼刺激を行った方が、そうでないところを鍼刺激するよりもはっきりとした効果がみられました。これらのことから、ツボへの鍼治療が視力などの眼の機能改善に有用な治療法であることが示唆されます。