イトイ マナミ
ITOI MANAMI
糸井 マナミ 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 胸腺・神経免疫・鍼灸-免疫・微生物学教室の研究展開- |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 明治鍼灸医学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 29,1-7頁 |
著者・共著者 | 雨貝 孝、糸井マナミ、塚本紀之 |
概要 | 平成元年3月に本学に免疫・微生物学教室が開設されてからこれまでの研究結果の概要についてまとめた。テーマの大きな柱のひとつである「鍼灸の免疫系への効果の解析」については主として神経免疫学的なアプローチを行った。免疫系の組織・器官には神経ペプチド含有線維が分布し、それによる活性調節が行われていること、鍼灸刺激によりNK細胞の数と活性が上昇し自然免疫系が増強されること、さらに鍼灸刺激が神経系を介してサイトカインや神経ペプチドを誘導し、免疫系を調節しうる可能性が示された。一方、もうひとつの柱である「胸腺の生理的役割の解明」については主として形態学的アプローチと培養系を用いた機能的アプローチにより、胸腺の発生と機能発現について解析を行った。第三咽頭嚢・鰓烈の単層上皮が重層、クラスター状上皮を経て、特有の網目構造をとる一方で、T系前駆細胞は重層上皮の段階で間葉細胞層に到達し、クラスター状上皮の段階で上皮間に移動して分化していくことが示され、このような、胸腺の形成過程、胸腺原基の分化・成熟に間葉系細胞が重要な役割をしていることがわかった。 |