イトイ マナミ
ITOI MANAMI
糸井 マナミ 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000/01 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 免疫のしくみと神経系・鍼灸とのかかわりの可能性 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 全日本鍼灸学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 50(1),44-50頁 |
著者・共著者 | 雨貝 孝、糸井マナミ、塚本紀之 |
概要 | 鍼灸の疾病予防・保健増進に対する効果についての研究の現状と今後の研究の方向性について、ヒトでの研究報告をまとめた。免疫反応には、自然免疫系と獲得免疫系の2つの系がありそれぞれが体液性因子と細胞性因子により構成され異物排除にあたる。自然免疫系に対して鍼灸は、神経由来因子やサイトカインを誘導し増強することが示唆されている。他方、獲得免疫系については、感染症の予防や免疫系の反応低下につながる生活習慣や環境因子の改善、老化による免疫系の反応低下に対する効果、癌に対する免疫反応の促進、炎症やアレルギー反応への抑制、などの報告があるが十分なデータと解析がなされていない。鍼灸が免疫反応を増強も抑制もするということが経験的には知られており、これも解析困難であることの要因になっている。また、東洋医学的な診断・治療の一般化が不十分である現状もある。鍼灸を疫学的にきちんと検討評価する必要性がある。 |