ハヤシ トモヤ   HAYASHI TOMOYA
  林 知也
   所属   保健医療学部 柔道整復学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2021/01
形態種別 研究論文
査読 査読あり
標題 仙骨部骨膜への鍼刺激による精子運動率の上昇効果-精漿成分を指標とした生化学的検討-
執筆形態 共著
掲載誌名 明治国際医療大学誌
掲載区分国内
巻・号・頁 (18),17-25頁
著者・共著者 伊佐治景悠, 邵仁哲, 林 知也, 髙羽夏樹, 角谷英治, 納谷佳男
概要 本研究は,精液所見に対する鍼刺激の影響を検討した。研究を以下の2つに分けた。研究1:仙骨部の骨膜を刺激する群(ASP, n=20)と筋肉を刺激する群(ASM, n=20)に分け精液検査を行った。研究2:control,鍼刺激後(ASP),タムスロシン塩酸塩(交感神経遮断薬)+鍼刺激後(TH+ASP),タムスロシン塩酸塩単独投与後(TH)にそれぞれ精液検査を行った(n=15)。加えて,精漿中の前立腺特異抗原(PSA)と亜鉛およびフルクトース濃度を測定した。
研究1の結果として,ASPにより,低運動群の精子運動率が有意に上昇したが(p<0.01),ASMは有意差を認めなかった。研究2の結果として,controlと比較してASPでは低運動群の精子運動率と精漿中PSA濃度が有意に上昇したが(p<0.05),TH+ASPとTHでは有意差を認めなかった。これらの結果から仙骨部骨膜への鍼刺激は,交感神経を賦活させることで前立腺に影響を与え,精漿中PSA濃度が上昇し精子運動を活性化させると考えられた。