ハヤシ トモヤ
HAYASHI TOMOYA
林 知也 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/01 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 実験的骨折モデル作成の試み |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 柔道整復・接骨医学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 16(2),61-66頁 |
著者・共著者 | 星 伴路,中西 盛一郎,伊藤 譲,林 知也, 川喜田 健司 |
概要 | 柔道整復学において,骨折に対する整復や固定に関する研究は非常に重要な課題である。しかし,従来の動物骨折モデルでは,骨折作成時に髄腔内にピン挿入の処置が施されるため,内固定を行わない非観血的治療法の研究には不適当である。そこで,本研究では,外科的処置を行わず,再現性の高い皮下骨折モデルの作成方法について検討した。 実験には深麻酔下のWistar系雄性ラット12匹(250±15g,9週齢)を用い,21肢に対して独自に作製した骨折作成装置により,下腿部に直達外力を与えた。骨折時の圧力変化は,圧トランスデューサによってモニタした。骨折の評価はソフトX線撮影装置(Softex社製,CMB-2)を用いたX線像にて行った。本法によって,21肢中10肢で腓骨単独骨折が作成できた。その際の圧力変化は,急激な上昇後に緩やかな下降が続くのが特徴であり,圧モニタ波形によって作成された骨折の判断が可能であった。本法による選択的腓骨骨折モデルは,これまでの骨折モデルに比べて外科的侵襲がなく再現性の高いものであり,柔道整復における骨折の治療の研究に有用であると考えられた。
X線撮影,および一部のデータ処理を行った。 |