ハヤシ トモヤ
HAYASHI TOMOYA
林 知也 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1998/06 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | Pulsed off-resonance magnetization transfer for brain tumor in patients |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Neurological Research |
巻・号・頁 | 20,313-319頁 |
担当範囲 | ファントムとして各種アルブミン溶液とゲルの作製を担当した。 |
著者・共著者 | A. Okumura, K. Kuwata, K. Takenaka, Y. Nishimura, S. Shirakami, N. Sakai, T. Hayashi and S. Era |
概要 | 脳腫瘍の組織学的特性を評価するために,オフレゾナンス磁化移動法によるMRIの適切な測定条件を検討し,その適切な条件による同方法を用いて,脳腫瘍患者と健康成人の脳を測定し,解析を行った。測定条件の検討では,ファントムとして血清アルブミンの溶液及びゲルを用い,適切な条件を決定した。アルブミンの磁化移動比(MTR)は,タンパク濃度が高くなるほど大きくなり,ゲルの方が溶液よりも有意に大きかった。正常な脳において,白質のMTRが灰白質のそれよりも有意に大きかった。脳腫瘍におけるMTRは,正常脳に比し,有意に小さかった。さらに,良性と悪性の脳腫瘍においては,MTRが有意に異なることが明らかになった。それらの結果から,条件が最適化された磁化移動法によるMRIは,中枢神経系での巨大分子と水の分子間相互作用の程度を評価するために非常に有用であることが示された。 |