ハヤシ トモヤ
HAYASHI TOMOYA
林 知也 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1997/01 |
形態種別 | 学位論文(博士) |
査読 | 査読あり |
標題 | ベクトル電子常磁性共鳴法によるウシ血清アルブミンの溶液およびゲル状態におけるSH基微環境の解析 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 岐阜大学医学部紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 45(1),42-53頁 |
担当範囲 | 実験デザイン構築,サンプル作製,およびEPRの測定・解析を担当した。 |
著者・共著者 | 林 知也,下山雄平,桑田一夫,中村浩二,惠良聖一 |
概要 | 血清アルブミン中の反応性の高いフリーなSH基は,分子クレバス内で回転運動を束縛されているが,その束縛の程度は明らかではない。また,市販のウシ血清アルブミン(BSA)は,酸性状態化において,重水中でBSA*ゲルと呼ばれる透明なゲルに変化する。溶液中でのSH基の束縛の程度と,BSA*ゲル中でのSH基の回転運動状態およびゲルネットワークの状態を明らかにするために,スピンラベルを用いた普通の常磁性共鳴(EPR)法とベクトルEPR法を用いて解析した。その結果,溶液中においてSH基に結合したスピンラベルはかなり異方的な運動を行っていることが明らかにされた。またBSA*ゲルではSH基に結合したスピンラベルは溶液状態に比し,かなり回転運動が束縛されていたが,タンパク質表面に結合したスピンラベルは溶液状態との差を示さなかった。これらのことから,BSA*ゲルはランダムな凝集体ではなく,”string of beads”状ポリマーの集合体であることが示唆された。
(博士論文) |