タグチ レイナ   TAGUCHI REINA
  田口 玲奈
   所属   鍼灸学部 鍼灸学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009
形態種別 研究論文
標題 月経痛に対する鍼治療の
効果−円皮鍼を用いた検討−
執筆形態 共著
掲載誌名 全日本鍼灸学会雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 59(4),406-415頁
担当範囲 本研究の施行から論文作成までを担当した。
著者・共著者 吉元 授, 田口玲奈, 今井賢治, 北小路博司
概要 三陰交穴への円皮鍼治療が月経痛に及ぼす影響について検討した。また、治療効果に影響を及ぼす背景因子についても検討を行った。対象は月経 痛を有する女子大学生51名とした。研究期間は9ヵ月間とし、無治療期間(a)、治療期間、無治療期間(b)の各々3ヵ月間を設定した。治療効果は月経痛 重症度分類と服薬錠数の変化、治療期間終了時の痛み評価(軽減、不変、増悪)で判定した。さらに、治療効果に影響を及ぼす背景因子については神経症傾向 (Cornel medical index:CMI)及び月経随伴症状(Menstrual distress question-naire:MDQ)等との関連性を調査した。最終的な解析対象被験者数は27名となった。痛み評価では治療期間中の月経痛は約 半数で軽減した。また、月経痛重症度においても月経痛が減少し、服薬錠数も有意に低下した(P<0.05)。CMI I・II領域では軽減例、III・IV領域では不変・増悪例が多く認められ、痛み評価とCMI領域の間に有意な差が見られた。さらに、増悪例においては MDQの「痛み因子」で高値を示す傾向があった。本治療は月経痛の緩和に有効であると考えられたが、その効果は精神的な要因や月経痛以外の痛みに 影響されやすい可能性が示唆された。