コウヅキ ヤスヒロ
Yasuhiro.KOZUKI
上月 康弘
- 所属 松本大学 教育学部 学校教育学科
- 職種 准教授
| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2022/10/31 |
| 形態種別 | 研究論文 |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | 読みの交流と自己内対話
―創作単元「「雪」の詩を読もう」を基に― |
| 執筆形態 | 単著 |
| 掲載誌名 | 表現研究 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 表現学会 |
| 巻・号・頁 | (116),50-59頁 |
| 概要 | これまでの国語科教育研究において、文学の読みの学習における自己内対話は、新たな自己の形成と深いつながりがあるものとして重要視されてきたが、肝心の自己内対話の具体的な過程にはほとんど目が向けられてこなかった。そこで、本研究では、新たな自己を形成する自己内対話となるために、「対話的自己」における「往還」を促すための学習デザインを考案し、学習者の自己内対話の具体的な過程をとらえることを目的とした。学習者は、創作テクストを媒介として、作者に「なる」という、「外部ポジション」への参入が促され、自身が取り込んだ作者の世界から見える世界を自らの具体的・実感的な知識を材料としながら「イメージ化」し、それらを他者と交流することによって「内部ポジション」である読みが変容した。読みの変容の際には、着目する視点の移動が伴っており、自らの読みの形を保ちつつ、他者の読みを取り込んでいた。このような自己内対話の具体的な過程を「対話的自己」の「往還」過程として捉えることができた。 |