タチバナ セツ
  橘 セツ
   所属   国際コミュニケーション学部 観光学科
   職種   教授
発表年月日 2020/05
発表テーマ 英国貴族ウォリック伯爵夫人デイジー・グレヴィルが1898年に創立した私立女子農業大学の教育思想と実践:Studley College Agricultural Journalの分析を通して
会議名 歴史地理学会第63回大会報告
主催者 歴史地理学会
学会区分 全国学会
発表形式 抄録のみ
単独共同区分 単独
概要 英国貴族ウォリック伯爵夫人フランシス・エヴェリン・デイジー・メイナード・グレヴィル(1861-1938)は、19世紀末の英国で女性のための農業訓練大学を設立した。彼女は、貴族夫人として華やかな社交界を生きながら、1890年代半ば農業不況のため社会が困窮するという背景の中、社会改革・社会主義思想へ関心を向け、実践したという二面性を持った。カリキュラムは酪農、園芸、近郊農業、養鶏、養蜂、果樹栽培、市場調査などの理論と実践であった。発表では、ウォリック伯爵夫人が携わっていた初期1905年から1908年までの大学内雑誌Studley College Agricultural Journalの多岐にわたる内容を、1「農業神ケレースの娘たち」としての使命、2植民地経営を視野に入れたグローバルなつながり、3卒業後の進路(イギリス国内、ヨーロッパ・植民地での庭園・農業関係など)の豊富さ、4教育カリキュラムや農業最新事情の吸収、5きめの細かい人的ネットワークの記録の5つの方向から分析した。