タチバナ セツ
  橘 セツ
   所属   国際コミュニケーション学部 観光学科
   職種   教授
発表年月日 2009/09/18
発表テーマ 「近代イギリス庭園における野生と異文化:W.ロビンソン『ワイルドガーデン』(1870)と日本庭園流行をめぐって」
会議名 第52回歴史地理学会大会
主催者 神戸大学文学部
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
概要 本口頭発表では、19世紀にアイルランドで生まれイギリスで活躍した園芸家ウィリアム・ロビンソン1838-1935の代表的著作である『ワイルドガーデン』(1870)に焦点をあてて、近代イギリス庭園において野生wildと異文化cross-cultureが重要な概念であることを考察した。ウィリアム・ロビンソンは日本を訪れたことがなかった。しかしながらロビンソンがガーデニングで採用した外来種の植物のなかには、耐寒性のある日本原産植物が含まれていることや、『ワイルドガーデン』の挿絵を担当したパーソンズの日本旅行から影響をうけていた。ロビンソンも19世紀後半から20世紀初めにわたるイギリスにおけるジャポニズムと日本庭園流行の文脈と間接的にではあるが関わっていたことを検証した。