イタヤマ アキラ
  板山 昂
   所属   心理学部 心理学科
   職種   准教授
発表年月日 2016/10/16
発表テーマ 判断者の社会階層が量刑判断に及ぼす影響:一般市民の量刑判断に関する基礎的研究
会議名 法と心理学会第17回大会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 立命館大学いばらきキャンパス
発表者・共同発表者 坂野剛崇
概要 本研究では、幅広い社会的階層に調査を実施し、属性(e.g., 年齢・性別・収入・子の有無)や自身の置かれた状況などが量刑判断に及ぼす影響を検討した。その結果、年齢、生活水準のレベル、ミクロ公正感が量刑へ有意な負の影響を及ぼしていた。また、子どもの有無が有意傾向で正の影響を、性別が有意傾向で負の影響を及ぼしていた。判断者の年齢、生活水準の豊かさ、“日常的に周囲から公正に扱われている。評価されている。”かの認知の程度によって量刑に差が生まれる可能性を示唆した。
 また、男性よりも女性の方が、子どもがいない場合の方が、量刑は軽く判断される傾向がある。
 以上の結果から、一般市民の量刑判断にデモグラフィック要因が影響している可能性が示唆された。しかし、これらの要因がどのような心的過程を経て量刑に影響しているのかを詳細に分析し、明らかにする必要があるだろう。また、様々な罪種、事件シナリオを用いた研究も行う必要がある。