ニシガウチ タイスケ   NISHIGAUCHI Taisuke
  西垣内 泰介
   所属   文学部 英語学科
   文学研究科 英語学専攻
   文学研究科 言語科学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2013/03
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 Wh構文の解釈と韻律構造 : 佐賀方言と東京方言の対照
執筆形態 共著
掲載誌名 Theoretical and applied linguistics at Kobe Shoin : トークス
掲載区分国内
巻・号・頁 16,99-115頁
著者・共著者 西垣内 泰介,日高 俊夫
概要 (1) のWh 疑問文は、東京方言では多義性があり、yes-no 疑問文とWh 疑問文の解釈が可能である。
(1) ナオヤはマリが誰に会ったか知りたがっているの?
他方、無アクセント方言のひとつである佐賀方言では(1) はyes-no 疑問文の解釈のみが可能である。
本発表では、(1) の東京方言における多義性を焦点イントネーション(FI) (Wh要素が韻律上のプロミネンスを持ち(P 焦点化)、以後の音調が低く抑えられる) と関連づけて考える。佐賀方言では(1) に相当する文はFI の韻律特徴を示さない。
我々はこの違いを(2) の含意関係の有無によって捉える。
(2) Wh 要素の焦点素性[+F] の解釈が[+WH] 解釈の必要条件である。
東京方言では(2) によって[+F] の解釈がなければ[+WH] 解釈がない。他方、佐賀方言はそのような含意関係が関与しない。この仮定に関連して、両方言における「Wh の島」制約の強さなど統語的現象を考察する。
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