ウチダ モトユキ   UCHIDA Motoyuki
  打田 素之
   所属   文学部 日本語日本文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/03
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 NANA ou une histoire du déchirement ― Shôjo-manga et problème de la maternité ―(仏語論文)
執筆形態 単著
掲載誌名 研究紀要
出版社・発行元 神戸松蔭女子学院大学・短期大学部学術研究会
巻・号・頁 (第50号)
概要 2009.3.10. 『NANA』(矢沢あい作、1999年~)の登場人物の多くは引き裂かれた家庭(=片親の家庭)の出身である。こうした「裂帛のテーマ」は、作中に子宮内の胎児の写真が挿入されること、二人のヒロインが住む部屋が子宮のイメージで描かれていること、彼女達が少女マンガ伝統の「双子」として機能していることなどを考慮するなら、妊娠時の女性の心理(「胎児は私なのか他者なのか」)を反映したものだと考えられる。すなわち、この作品は母と子の分離=別離の苦しみ、言い換えるなら「裂帛の苦しみ」を内に秘めた作品なのである。
DOI 10.14946/00001562