ウチダ モトユキ   UCHIDA Motoyuki
  打田 素之
   所属   文学部 日本語日本文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2013/03
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 狡猾なる観客について ―― 四谷怪談映画と『ローマの休日』の精神分析 ――
執筆形態 単著
掲載誌名 EX ORIENTE
出版社・発行元 大阪大学言語社会学会
巻・号・頁 (20),1-29頁
概要 四谷怪談映画は観客に〈死の快楽〉=享楽(Lacan)を体験させることによって、自らがおかれた「現実」の肯定へと観客を導く。また、同じ享楽の体験が、『ローマの休日』においては、「主体的な自己の確立」となっている。こうした「しかけ」がほどこされた映画の観客は、非常に「狡猾な」観客であると言える。なぜなら、彼らは登場人物が不幸になればなるほど自らの「幸せ」を感じることができるからである。