オオシタ タクジ   OSHITA Takuji
  大下 卓司
   所属   教育学部 教育学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/06
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 「小倉金之助の数学教育論―『数学教育の根本問題』とそれ以降の展開」
執筆形態 単著
掲載誌名 『関西教育学会年報』
出版社・発行元 関西教育学会
巻・号・頁 (33),26-30頁
概要 本稿は日本に数学教育改造運動を紹介した小倉金之助(1885-1962年)に焦点を当て、『数学教育の根本問題』を執筆した1920年代から、1930年代の数学教育論に至る小倉の変化を検討した。1920年代、小倉は数学教育を論理偏重・孤立主義・非実用・難問題の過多という視点から批判し、科学的精神を数学で形成することを説いた。しかし、1930年代に生活場面と数学との密接な関係を考究し、生活を営む学習者こそが科学を生み出すという認識に至り、学習者が科学的な発想を内在化する上で土台となる数学教育を展開するようになったことを明らかにした。