(最終更新日:2020-02-09 17:22:49)
  カワグチ タツヤ   Tatsuya Kawaguchi
  川口 辰哉
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 医学検査学科
   熊本保健科学大学大学院  保健科学研究科 保健科学専攻
   熊本保健科学大学  キャリア教育研修センター 認定看護師教育課程
   職位  教授
基本情報
■ 専門分野
血液・免疫・感染症内科学, 感染制御学 (キーワード:(1)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、補体免疫、骨髄不全 (2)慢性骨髄性白血病(CML)、分子標的治療、 (3)新興再興感染症、院内感染) 
■ 最終学歴
熊本大学大学院医学研究科
■ 保有学位
1. 医学博士
■ 免許・資格
1. 医師
■ 授業科目
1. 保健医療概論
2. 臨床病態検査学I
3. 臨床病態検査学II
4. 臨床検査医学総論
5. チーム医療
全件表示(7件)
研究業績
■ 研究テーマ
1. 感染制御に関する地域ネットワークの構築と耐性菌対策への地域での取り組み
2. 慢性骨髄性白血病(CML)に対する分子標的治療の実態調査とテーラーメイド医療の構築
3. 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)および骨髄不全症候群の病態解明と治療法開発
■ 著書・論文等
1. 2018/02 論文  Effects of eculizumab treatment on quality of life in patients with paroxysmal nocturnal hemoglobinuria in Japan. Int J Hematol 107(6),pp.656-665 (共著) 
2. 2018/02 論文  Efficacy and safety of nilotinib therapy in patients with newly diagnosed chronic myeloid leukemia in the chronic phase. Med Oncol 35(3),pp.38 (共著) 
3. 2018/02 論文  Isolated pancreatic myeloid sarcoma associated with t(8;21)/RUNX1-RUNX1T1 rearrangement. Intern Med 57(4),pp.563-568 (共著) 
4. 2017/09 論文  鹿児島県医師会災害医療チームによる2016年熊本地震における避難所感染対策支援活動 環境感染誌 32(5),282-290頁 (共著) 
5. 2017/01 論文  Incidences and outcomes of therapy-related chronic myeloid leukemia in the era of tyrosine kinase inhibitors: Surveillance of the CML Cooperative Study Group. Leukemia Research 54,pp.55-58 (共著) 
全件表示(10件)
社会活動・地域貢献
■ 所属学会
1. 1984/12~ 日本血液学会
2. 2001/04~ ∟ 評議員
3. 2005/04~2006/03 ∟ 専門医問題作成委員
4. 2010/09~2011/08 ∟ 専門医問題作成委員
5. 2010/09~ ∟ 新TARGET実行委員
全件表示(23件)
■ その他
1. 2012/04~ 熊本県感染管理ネットワーク 事務局(学術支援担当)
メッセージ
■ メッセージ
こんな活動をしています ~学生さんへのメッセージを込めて~

安心・安全な医療を提供するために、病院内では縁の下の力持ちで目立たない存在ですが、極めて重要な働きを担っているのが、感染対策チーム(Infection Control Team: ICT)と呼ばれる組織です。ICTは、感染症や感染制御の専門知識や資格を有する医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師など多職種から構成され、様々な感染制御活動を実施しています。熊本県内でも多くの医療機関がすでにICTを組織し、その輪も広がりを見せています(熊本県感染管理ネットワーク:http://kumamoto-haic.net/)。私も、その一員として働いてきましたが、多職種間の連携がいかに重要か、身をもって知ることができました。つまりICT活動はチーム医療そのものであり、学生さんにチーム医療の重要性を理解してもらえるモデルケースとして、学生教育にも活かしていきたいと考えています。
■ 研究紹介
2018年1月1日に赴任しました。これまで、血液難病の一つとして知られている発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)という疾患に興味を持ち、30年近く病態の解明や治療法の開発などに取り組んできました。この病気は、自然免疫である補体に弱い赤血球が何故か増えており、感染症などで補体が活性化されると、そのような赤血球は容易に血管内で破壊されて、いわゆる溶血を起こします。そのため、患者さんは貧血だけでなく、溶血で血中に放出された遊離ヘモグロビンの病的作用(嚥下困難、腹痛、腎障害、血栓症など)に苦しめられます。今では、PNHは後天性PIGA遺伝子変異を特徴とするクローン性造血幹細胞疾患として捉えられていますが、このような変異クローンがなぜ体内で増えてくるのか、その仕組みは依然として謎のままです。現在、日本中のPNH研究者と共同で、その謎解明に取り組んでいます(http://pnhsg.jp/pnh/index.php)。

 一方、慢性骨髄性白血病(CML)という“血液がん”の治療にも長年取り組んできました。この病気は、イマチニブという分子標的治療薬の発明によって、致死的疾患から、ほぼ正常の寿命を全うできる文字通り慢性病へとパラダイムシフトを遂げた“がん”の先駆けとして有名です。多くの患者さんを治療していますと、色んな疑問(clinical questions)に遭遇しますが、その答えは必ずしも教科書や文献で解決するわけではありません。そこで同じ疑問を持つ仲間が集まって、臨床研究という形で問題解決を目指すよう努力してきました。現在も、CML-Cooperative Study Groupという研究グループで臨床研究を続けています(主な著書・論文の1を参照)。