イワシタ ヨシヒロ   Yoshihiro Iwashita
  岩下 佳弘
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 リハビリテーション学科理学療法学専攻
   熊本保健科学大学大学院  保健科学研究科 保健科学専攻
   職位   准教授
発表年月日 2013/05/24
発表テーマ 慢性腎不全モデルマウスへの温熱刺激による腎組織でのeNOS発現
会議名 第48回日本理学療法学術大会
学会区分 全国学会
単独共同区分 共同
概要 2013年5月24~5月26日.
C57BL/6Nは遺伝的特徴から腎臓の耐性が高くCKDの進展が極めてマイルドであるため、術後に尿蛋白や血圧に差は認められなかったが、血清クレアチニンの有意な上昇が認められ腎不全モデルの完成が確認された。腎臓は血漿の濾過を通して体内のホメオスタシスに重要な役割を持ち、高圧系臓器として常に高いストレスにさらされている。代償期腎不全ではGFRを維持するため残された糸球体に負荷がかかり、過剰濾過となりCKDをさらに進展させる要因になる。今回遺伝子レベルで、腎細動脈でeNOS mRNAの発現が増加しており、糸球体の血管内皮機能改善が期待できる。また、温熱負荷の有無でCCrに差は認めず、温熱負荷に伴う脱水の影響等、腎への有害作用はないと考えられた。