ヤマノ カツアキ   Katsuaki Yamano
  山野 克明
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 リハビリテーション学科生活機能療法学専攻
   熊本保健科学大学大学院  保健科学研究科 保健科学専攻
   職位   教授
発表年月日 2018/10/14
発表テーマ 作業療法士が有するべき徳と臨床経験年数との関係について
会議名 九州理学療法士・作業療法士合同学会2018in沖縄
学会区分 地方学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
開催地名 沖縄県宜野湾市
発表者・共同発表者 山野 克明
概要 本研究の目的は、作業療法士が有するべき「徳」の必要度と充実度を臨床経験年数との関係を踏まえながら明らかにすることである。対象は九州内で臨床業務に従事する作業療法士464名である。アンケートはあらかじめ4名の作業療法士に対して実施したフォーカスグループ・インタビューを通して21の徳(相手との信頼関係をつくる、相手の価値観を受けとめる、相手の話を聴く、相手に対して受容的な立場をとる、相手に楽しさを伝える、相手のプロフィールを知る、相手が触れられたくない部分を開示できる、相手が話しやすい雰囲気をつくる、相手に対し自身の人生経験を伝える。相手と共感する、相手を自分の価値観だけで評価しない、相手の生活を知る、相手に対し厳しくある、自分自身の存在を認識させる、相手を支援する体制を整えておく、相手に応じてコミュニケーションのあり方を変える、相手の性向を理解する、人前に立つことを恥しく思わない、自分自身を客観的に見る、人から指摘されたことを素直に受け止める、相手を気づかう)を抽出した。 アンケートの信頼性と妥当性が保たれた中で、21の徳はいずれも臨床経験年数との間に相関を認めなかった。今回の調査は作業療法士が有するべき徳の自覚度を測定した結果である。作業療法士としての徳は、自身だけでなく他者(職場のスタッフや対象者など)による評価結果も考慮する必要があると考える。