タケヤ モトヒロ   Motohiro Takeya
  竹屋 元裕
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 医学検査学科
   職位   教授
研究期間 1997~1998
研究課題 生体防御におけるマクロファージスカベンジャー受容体の役割
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 文部科学省
研究種目名 科学研究費補助金(萌芽的研究),萌芽的研究
科研費研究課題番号 09877048
代表者 竹屋 元裕
連携研究者 坂下 直実, 宮川 和久, 高橋 潔
概要 マクロファージスカベンジャー受容体(MSR-A)はマクロファージ(Mφ)の基本的機能に深く関与する受容体であり、動脈硬化におけるMφの泡沫化のみならず、Mφの生体防御機構にも深く関与する。本研究では、本受容体の生体防御機構への関与を明らかにするため、MSR-A欠損マウスにCorynebacterium parvum (C.parvum)死菌(0.5mg/マウス)を静脈投与し、肝肉芽腫の形成過程を観察した。1. 死菌投与後3日目から10日目までは、野生型マウスに比べ、MSR-A欠損マウスでは肉芽腫の数が少なく、大きさも小さく、肉芽腫形成の遅延が見られ、肉芽腫内のMφや単球数も低値であった。2. 14日目以降になると、野生型マウスでは肉芽腫の退縮がみられたが、MSR-A欠損マウスでは肉芽腫の退縮が遅れ、両者間の肉芽腫の数と大きさの有意差は消失した。死菌投与後の肝におけるTNF-α、IFN-γ、およびMCP-1の発現は、MSR-A欠損マウスで遅延が認められ、これらのサイトカインの産生にMSR-Aを介する何らかのシグナル伝達機構の関与
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/d/p/09877048.ja.html