タケヤ モトヒロ   Motohiro Takeya
  竹屋 元裕
   所属   熊本保健科学大学  保健科学部 医学検査学科
   職位   教授
研究期間 2013~2015
研究課題 マクロファージの活性化と機能的多様性の解析-M1/M2パラダイムを超えて
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 文部科学省
研究種目名 科学研究費補助金(基盤研究(B)),基盤研究(B)
科研費研究課題番号 25293089
代表者 竹屋 元裕
連携研究者 菰原 義弘, 藤原 章雄, 大西 紘二
概要 種々の病態におけるマクロファージの活性化状態を検討した。まずATLリンパ腫における腫瘍随伴マクロファージ(TAM)を免疫組織化学的に検討すると、M2マクロファージマーカーであるCD163陽性TAMが多いほど、予後不良であることがわかった。また、慢性閉塞性肺疾患には多数のマクロファージ浸潤が観察されるが、重症度に比例してCD163,CD204,CD206の陽性率が上昇し、慢性閉塞性肺疾患の病態にM2マクロファージが関与する可能性が示唆された。一方、M1マクロファージのマーカーとしてCD169に注目し、大腸癌患者の所属リンパ節におけるCD169陽性マクロファージを解析すると、CD169陽性マクロファージの発現率に比例して予後が良好であることがわかった。その理由として、CD163マクロファージがCD8陽性T細胞による抗腫瘍免疫を増強している可能性が示された。マクロファージのM2活性化を制御する天然化合物として、corosolic acidとonionin Aを同定しているが、今年度はcorosolic acidについて、先行して
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/d/p/25293089.ja.html