イシヅカ カツミ
Ishizuka katsumi
石塚 勝美 所属 国際経営学部 国際経営学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2004 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | Japan and UN Peace Operations |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Japan Journal of Political Science |
概要 | この論文は、日本のPKO政策について歴史的な記述と政策分析的な記述に分かれている。歴史的な記述においては1992年のPKO法制定に至るまでの背景について詳細に書かれている。政策分析の中では憲法9条との関わりについて焦点を当てている。本論は日本のPKO政策を向上していくためには憲法9条の改定を強く提言している。その背景としてまず1点目に挙げられるのが現在の国連PKOは、国連憲章第7章の平和への強制執行に基づくものが多く、憲法9条とは基本的に性格が異にしている点。2点目として現在は、「人間の安全保障」という概念が重要視されており、人間の安全保障を向上させるには、日本はより強健な安全保障体制が急務になっている点。3点目として日本周辺のアジア地域の安全保障体制が脆弱な点。4点目として現在の国連の相対的な地位が低下し、アメリカとの同盟関係の強化が期待され、そのアメリカが対テロ戦争を強化しており、日本もより強化な安全保障対策が要求される点。5点目に国連安全保障理事会の常任理事国を目指す日本にとり、憲法第9条の維持は優位にはたらきことが困難である点、などが考えられる。 |